■ことの発端はTwitter?ニュースの街頭インタビューで…
2014年7月の始め頃から、2ちゃんねるやTwitterでは、ニュースの街頭インタビューで、登場する“一般人”が
「他局に出ていた人と同一人物じゃね?」
というネタが話題になり始めました。
特にこの話題が一気に盛り上がったのは、覚せい剤取締法違反で起訴された歌手のASKAの保釈に関してインタビューを受けたニュース映像です。ASKAの更生を願うというコメントをした女性が放映されたわけですが、その姿を見た人が、
「この女、押尾学の時もファンとしてニュースでコメントしてたぞ!」
「いや、酒井法子の判決の時もインタビューに答えてた!」
などのコメントと共に、2ちゃんねるやTwitterへ当時のニュース画像を添えて情報をアップしました。
■正体は芸能人?ただの傍聴マニア? 謎の秋本志保さん
「TV局の仕込みか?」
と、この話題は多くの2ちゃねらーやTwitterユーザーの関心を集め、どんどん拡散していったのですが、酒井法子に押尾学、そしてASKAというのは、共通点がありました。それは
“全員が起訴されて裁判に掛けられた人物”
だと言う点です。奇しくも罪状まで薬物関連という共通点があったわけで、これらのニュースの街頭インタビューも、毎回東京地裁の付近で行われていました。
だからこの話題が上がった当初、謎の女性・秋本志保さん(ニュースのテロップで名前が出た)の正体は、
「芸能人専門の傍聴マニアで、たまたま裁判所に来てたら、毎回インタビュー受けちゃったんじゃね?」
という説も囁かれました。
ところが話題はそこで収まらず、秋本嬢に関する情報が次々にネットへアップされたのです。それによると秋本嬢は、
・テレ朝の名物ドラマ『相棒』のファンイベントに出没している
・日テレの『踊る!さんま御殿』の再現ドラマに出演している
・2010年のサッカーW杯で、現地南アフリカに中村俊輔の大ファンとして応援に駆けつけた「小比賀志帆さん 」と名乗る女性にそっくり
など、様々なメディアで秋本嬢そっくりの女性を見たという情報が流れたのです。
さらに「小比賀志帆」という女性は、ホントに芸能活動をしており、彼女が秋本嬢と同一人物であれば、やはり芸能活動として、ニュースに一般人の振りでインタビューを受けていたのではないか?という疑問は拭いきれません。
■やっぱり秋本嬢は有名人マニアだった?
この話題が盛り上がる中、新たな“燃料”として投下されました。実はこの騒動が勃発する1年以上前、2013年4月にミリオン出版から発行された雑誌に、
『犯罪者を追っかける最強2ショット女』
という記事で秋本嬢が紹介されてたことが発覚したのです。
彼女は裁判の傍聴に行くだけではなく、被告となった有名人と2ショット写真を撮るというヘンな趣味を持っており、酒井法子や田代まさし、あるいは元オウムの上祐史浩といった有名人たちとの2ショット写真を雑誌に公開していました。
そんなわけで、TV局が裁判所に押しかけるような時には、必ず秋本嬢は裁判所に来ており、TVに移りこむ事もしばしばあると、騒動勃発の1年以上前に紹介されているのです。
■それでもやっぱりTVのやらせはある?
つまり、裁判絡みのインタビューに関してだけは、秋本嬢はマスコミの仕込みではなく、たまたまいつも見かけて、インタビューも断らない“安全牌の一般人”ということで、時間に追われる取材班が安易に毎回彼女にインタビューを頼んでいたと考えた方がいいかも知れません。
ただ秋本嬢と「小比賀志帆」という女性が同一人物なのかという謎はハッキリしませんでした。そして失礼ながら芸人トリオ森三中の村上にちょっと似ている秋本嬢は、他にもよく似た人が居ても不思議のない容姿です。したがってこの騒動で
「これ秋本嬢じゃね?」
とネットでアップされた人物が全て彼女だとは言い切れません。
それではマスコミは仕込みややらせなど一切しない“ガチの真実報道”をしているのでしょうか?答えは
「No」
です。今回の騒動が起こる以前から、街頭インタビューにどう見ても同じ人物だろう?といわれる一般人が各TV局でコメントしている疑惑は度々持ち上がっています。所詮ビジネスでやっているマスコミに、スポンサーや政治家の影響を受けない公正な事実を報道することを期待している方がどうかしています。マスコミの“歪み”を承知の上でニュースを見て、そこから真実を見抜く目を鍛えましょう。
出典
http://www.igosso.net/id/3516968541.html
http://yaplog.jp/redwing37/archive/11
https://twitter.com/tk84yuki/status/486569704891248640/photo/1