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2014.12.10
ニッポン山賊始末記
▌昔は日本にも山賊は居た |
山賊というのは山に拠点を構えて、通りかかる旅人を襲い、金品を強奪したり乱暴をすつ奴の事です。現代では治安の良さでは世界トップクラスの日本ですが、視点を世界まで広げると、今でも山岳地帯にはプロの山賊(それで飯をくっている奴ら)がまだいるようです。 日本の山賊は、古代の飛鳥時代にはすでに実在していたことが確認されています。山地の多い日本ではそれ以後も、山賊は全国の山に跋扈し、商人たちは荷物を運ぶときには、必ず護衛の武装集団を雇わなければならなかったわけです。
Samoerai / Samurai / Nationaal Archief
そんな山賊たちが時の権力者によって、一斉摘発されるようになったのは、江戸時代からだと言われています。反駁体制が整備され、各地方の治安維持は幕府の命令でした。地方の自治を預かる藩にとっては、幕府からの命令を守れないという事になると、取り潰しにあってしまう可能性もあるので、徹底的に山賊退治をしたと思われます。
▌昭和期まで山賊は実在した? |
そんなわけで、江戸時代の頃には大規模な組織的山賊集団はほぼ壊滅したようです。とはいえ、犯罪者がこの世から居なくなったわけではありません。江戸時代になっても、普通の社会では生きていけなかった食い詰め者が、徒党を組んで数名規模の山賊として、僻地の山間部に暗躍し続けていました。
明治維新になり、日本が明治政府を中心とした統一国家になってから、再び全国的な山賊狩が行われて、山賊は天然記念物並みにまで数を減らしたようです。それでも僻地の山間部には「追い剥ぎ」とか言われる山賊のような損雑は昭和期まで実在したと言われています。
▌日本では山賊が絶滅した…ことになっている |
日本国内で山賊が絶滅した最大の理由は、“交通インフラの発達”でしょう。今時何十キロも離れた目的地に行くのに徒歩で行く人は滅多にいません。電車やバスといった公共交通機関を使うか、多く人は自動車を使います。したがって山賊のテリトリーである山間部を、荷物を抱えてトボトボ歩くような人は居なくなったので、山賊も滅んだわけです。 もっとも、現代でも夜景が見下ろせる山道で、デートをしているアベックを狙って、強盗をしたりする事件がたまに発生しています。彼らは山賊の末裔だと言えるかもしれません。
4 lady-warriors / sunxez
□V(-¥-)V ごとう さとき
駄文屋
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