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2015.02.09
日本人とアサーティブ 日本人にだけ存在する数奇な態度とは
近年、キーワードとして取り上げられることも多くなってきた「アサーティブ」という考え方。優しい気質を持つ日本人は、ついつい周りの人のため…と必要以上に気を遣ってしまったり、しなくて良いことまで引き受けてしまうことが多々あります。優しさを捨てるのではなく「アサーティブネス(優しい自己主張)」できるようになることで「いい人」から「愛される人」へとあなたの人生は変わっていくでしょう。
アサーティブとは
よい人間関係は、「個人のありよう」を認め、かけがえのないものとしてとらえるところから始まります。それは、相手の存在を尊重することはもちろん、あなた自身の存在も、相手と同じように大切なものとして考えることです。「自分を大切にし、相手も同じように大切にする」ことを“アサーティブ“(Asseritive)な態度と言います。
日本人の人間関係感
日本人に多い行動パターンとして、人間関係のある“場”を対象にし「自分も相手も大切にしている〈つもり〉になっている」というものが見られます。
自分自身の本当の要望や希望を把握するよりも、場を重んじるゆえに、無意識のうちに自分を犠牲にしているのです。
アサーティブもどき
「アサーティブもどき」を当ブログでは、日本の“場を大切にする”習慣と見ています。当たらず触らず、和を尊しとして、人の仲介役をかって出るひとたちに見られます。
永井課長の場合
永井課長はとにかく、依頼を何であろうと引き受けてしまうところがあります。
「隣が忙しくてできないって言うから助けてくれないかな?」
「体調が悪くて今月は残業ができないって言うからちょっと手伝ってあげてくれないかな?」
たまらず「ご期待に添いかねます。先月も、その前も、僕の残業は150時間を超えています」
部署ごとに仕事が進む企業では、仕事の境界を曖昧にしすぎると、本業の仕事に支障が出たり部下に不必要な負担が生じたりします。
アサーティブもどきを克服するには
お互いに譲り合おうとする姿勢が問題の先送りになることもありますし、妥協できないことをそのまま解決せずに仕事をすすめていると取り返しのつかない遅れや仕上がりの重大な欠陥が生じることもあります。
人との折り合いをよくすることは、人にいい顔をすることではありません。自分の意見を持ちながら、相手と上手に話し合いを進めるためにさらに上のステップが必要なのです。