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2014.10.27

パレスチナの郷土料理

今もなおイスラエル・パレスチナ問題の渦中で紛争が絶えないパレスチナ。
この地ではどんな料理が好まれているのかを紹介します。

とはいえまずは、パレスチナについて「何となく紛争が続いている地域」という程度の認識で、しっかりと理解していない人も多いと思うので、その基礎的な歴史を解説します。

前提として、パレスチナ問題は「ユダヤ人とアラブ人の争い」「イスラエル=ユダヤ人国家/パレスチナ=アラブ人国家」ということを頭に入れてください。

(この地には古代から様々な歴史がありますがその辺はすっ飛ばします)元々、パレスチナ地域はユダヤ人とアラブ人が混在する土地でした。とはいえ1900年位まではオスマン・トルコ帝国に占領されていて、ユダヤ人もアラブ人も自分の国を持っていません。

そこにヨーロッパの植民地政策に乗ってイギリスがやってきて、ユダヤ人・アラブ人双方に「協力すればこの地に自分たちの国を作ってやる」という約束をします(この二枚舌外交が後に双方が「ここに国家を建てられる」と主張する理由のひとつとなります)。

その頃、ユダヤ人はヨーロッパでは迫害されていたため、ユダヤ教の聖書にある「神様が与えてくれる土地」をこのパレスチナと決めつけ、ユダヤの国を作ろうと移住をしはじめます(この運動を「シオニズム」といいます)。この動きは第二次世界大戦時のナチスドイツのユダヤ人虐殺によりさらに加速します。

パレスチナ地区に増え続けるユダヤ人に対し、たまったものではないのが元々住んでいたアラブ人。当然土地を譲ることも出来ずあちこちで紛争が起こります。

これに対し元々の原因であったイギリスはその解決を投げだし国連に裁定を依頼します。その結果、ユダヤ人に同情的な国も多かったため、この地域にユダヤ人国家を建てることが認められます。これが「イスラエル」です。

イスラエル建国により、今度はそれまでパレスチナに住んでいたアラブ人の多くのが難民となってしまいます。彼らはユダヤ人に奪われたパレスチナに自国家を建設するための解放運動を展開。イスラエルとの対立を繰り返すこととなります。
この対立・紛争が現在まで解決することなく続いているのがイスラエル・パレスチナ問題です。

ちなみに第一次中東戦争ではユダヤ人はアラブ人の大量虐殺を行った上に、国連が決めた以上の土地を占領しました。この“余計に占領した”地域が良くニュースで取り上げられる「ガザ地区」「ヨルダン川西岸地区」です。この地ではユダヤ人への大きな恨みをもったパレスチナ人によるテロが多発することとなりました。


長い前置きになってしまいましたが(笑)、今日の本題は「パレスチナ料理」です。
通常パレスチナ料理というと、パレスチナ地域に住むアラブ人の食べるものを指し、歴史的な経緯から、周辺国からの様々な食文化の影響を強く受けているのが特徴です。

この地で食べられている郷土料理を紹介します。

●ホンモス


ひよこ豆のペーストでパレスチナ料理には欠かせないメニューです。
柔らかく茹でたひよこ豆にゴマペースト(タヒニ)、にんにくなどを加えて更になめらかでクリーミーになるまで攪拌したもの。ピタパンにつけて食べるとより美味しくいただけます。

●マンサフ


細かく刻んだ玉ねぎ、ピーマン、ひき肉、トマトなどを18種類のスパイスと一緒に炒めたパレスチナのチャーハン。スパイシー好きな方にオススメな一品です。

●シュシュバラク


ひき肉を皮でつつみ、ヨーグルトソースで食べるパレスチナの水餃子といったメニュー。モチモチした食感がクセになります。

●シシケバブ


日本でもお馴染みのメニュー。「シシ=串焼き/ケバブ=焼いたお肉」という意味で焼いた肉料理のそのものを指すそうです。アラブ圏では料理のメニュー自体はどの国も似ているのですが、スパイスの使い方で地域差が大きく出るそうです。パレスチナの場合、スパイシーさはやや控えめで、しっかりと味付けをするのが特徴。この味付けは日本人の好みにマッチすると思います。

<パレスチナ料理が日本で味わえる店はこちら!>
パレスチナ料理Bisan(ビサン)
http://bisan.biz/index.php

出典https://twitter.com/TAKETHRASHMETAL/status/564753200457076736

こちらはガザのイチゴ売りおばさん。ガザはオリーブだけでなくイチゴも栽培してるんですね。包囲される前はEU諸国にも輸出してたみたい。昨年のガザの攻撃で栽培者はイチゴ農園を放棄するしかなくイチゴ栽培を諦めたとか。こんなに立派なイチゴなのに。悲しいね。





出典
http://kivajapan.org/country/2010/11/post-1.html#c3
http://chuzumapalestine.blog.fc2.com/blog-entry-105.html
http://portal.nifty.com/kiji/131014162053_1.htm


筆者せっきーGt
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ライター/WEBディレクターとして旅行やホテルの案内から工業資材まで幅広い書籍・パンフレット・WEBの製作に携わる。趣味は音楽・ギター・マラソンなど、最近は腕時計に興味がある。20年来のチャゲアスファン、今後どうなろうがASKAを応援し続ける所存w

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